Consider That Which is Insignificant
目立たぬものに気をとめよ
じっと動かないものは、かんたんに静めておける
まだ現れていないものは、かんたんに防げる
まだ弱いものは、かんたんに壊せる
まだ不完全なものは、かんたんに追い散らせる
ものが現れるまえに手を打ちなさい
秩序が崩れるまえに統制しなさい
強い木も、ごく小さな根から生まれたもの
九重の塔も、石をひとつずつ積み上げたもの
千里の道も、ただの一歩からはじまる
なにかを改善しようとしたら、損なってしまう
なにかをつかめば、失ってしまう
よって、賢者はものを作り上げようとしないがゆえに損なわず、
つかもうとしないがゆえに失わない
仕事の完成をいそぐ者は、何度も成功に近づいては失敗する
成功するためには、最初と同じく、最後にも気をつけなければならない
よって、賢者は欲望から解き放たれることを欲し、
得がたいものには価値をおかない
そうした者は無学になることを学び、
みなが無視する一つなるものへと還りゆく
その精神でもって、あらゆるものを自然な成長へとみちびく
それでいて干渉はしない
~ 老子
タオヨガは古代中国の文化遺産ともいえる宝物です。
きちんとした練習をすれば、体を強くし、病を癒し、幸せに長生きすることができます。
練習にまつわる古い言い伝えがあります。「法則なくば成功なし」
タオヨガの技法には、独自の練習原則、ルール、基準があります。
ルールや基準に反すると、
求めるものの反対を得ることになってしまいます。
成功が得られないばかりか、
自分の体とマインドをリスクにさらすことになるのです。
正しく秩序立った練習は、健康に目覚ましい効果を上げます。
正しくない練習・不注意な練習は、大きなダメージをもたらしかねません。
先人たちは、私たちに「したがうべき道」を詳しく教えてくれています。
私たちは、先人たちの敷いてくれた道をたどる意識と知恵を持たなければなりません。
練習するときには、きれいで静かな場所でしなければなりません。
強い風や冷たいすきま風が体にあたらないようにしなければなりません。
練習後、汗をかいていたら、すぐにかわいた服に着がえなければなりません。
湿っぽいところ、汚いところで練習すべきではありません。
墓地の中やそばで練習すべきではありません。
ゴミが腐りかけている場所の近くで練習すべきではありません。
満腹のとき、空腹のときには練習しません。
性行為の直後には練習しません。
感情的になっているとき、怒っているときや心配しているときには練習しません。
病気のとき、疲れているとき、眠たいときには練習しません。
練習の直後には冷たいものを飲んだり食べたりしません。
練習後に辛いものやスパイスの強く効いたものを食べません。
練習後にアルコールは飲みません。
「三つの禁忌(きんき)」の教えは、師から生徒へと受け継がれている伝統的な教えです。
それは「三つの害」「三つの致命的な間違い」とも呼ばれています。
「三つの禁忌」とは――
胸を前に張り出し、腹部を引き上げるのを避けること。
「胸を突き出し、おなかを引っ込める」とも言います。
怒りの気を避けること。言い換えるなら、
「息を強いる」「息を止める」「息を抑えこむ」のを避けること。
ぎこちない力を避けること。言い換えるなら、
「不適切な力を使う」「へたな力を使う」「無理な力を入れる」のを避けること。
練習する際には、練習を通して5つの特質にはたらきかけ、手に入れようとしていることを理解しなければなりません。
それは練習に取り組むことによって得られる「5つの成長」と呼ぶことができます。
「5つの成長」とは――
練習方法
内なる技術
気エネルギーの養成
内なる力の開発
スムーズな気の流れ
三つの禁忌に注意しないと、
「5つの成長」による成果が得られないだけでなく、
練習を続けているうちに、体・マインド・内なるバランスに
大きな害を及ぼすおそれがあります。
おそらく「三つの禁忌」のうち、ほとんどの人にあらわれやすいのは「怒りの気の使用」です。
「息を強いたり止めたりすること」と言い換えることもできます。
練習中に無理な息づかいをしたり、強い力をかけて息をしてしまいがちです。
細く、長く、スムーズで、深く、やさしく、バランスのとれた息ができるように訓練するのは基礎的な技術で、
とても大事です。息を正しく使えないと、決して成功することも成長することもできません。
初心者の生徒はたいてい、この問題を内側から感じることができないので、すぐにくせになってしまいます。
なにかが一度くせになってしまうと、変えるのが難しいものです。
このことを理解し、最初の練習から気をつけることが、とても大切です。
気を配り、注意を怠らず、集中し、ガイドラインにしたがってください。
3つの禁忌を避けることができれば、生徒は早いうちに正しい練習方法が習慣となり、内なる技術を養い、
気エネルギーを高め、内なる力を開発し、スムーズな気の流れを得ることができます。
タオイストの技は、その技法と原理原則にしたがう者に、偉大な宝を授けてくれるのです。
最初がいちばん大事な時だと言われています。
最初がよくて正しければ、成功は約束されています。
Health can be thought of as a balance between ourselves and nature.
タオヨガでは、健康とは自然との調和がとれていることと観ます。
タオ伝統の五行論では、わたちたちと自然のサイクルとの関係の理解を深めてくれます。これらのサイクルを理解し、調和を図ると、健康と活力溢れる中で知恵を持って生活することができます。
タオヨガでは、人間を小宇宙と見なします。
自然や宇宙に見る事のできるすべての現象は、人の内部でも生じます。
自然の現象としての周期は、五行~5つのエレメントの舞いであり、陰と陽の相互作用に他なりません。人である我々の内部でも、同様の現象がおこります。
人を自然から切り離すことはできません。
自然の法則は、人の中にも働いています。
自然は、その中に私達を包み受け入れてくれています。
私達もまた、自然を敬い守るべきなのです。
五行論では、それぞれの季節は五つのエレメントに対応しています。
春 = 木
夏= 火
秋= 金
冬= 水
季節の移り目は、「土」のエレメントです。
季節は今、真冬に突入しています。
水のエレメントの時期であり、五臓は、意志の力や活力とも関わる腎臓です。
季節は最も陰が極まる時期に入りました。
静かに休息し、エネルギーを強増し、「保存する」・・ことが重要なキーワードになります。
冬は休息をとり、生活を見直して、人生の方向を見定め、新しい年に向けての計画をじっくりと立てるのに良い時期です。
今はよく休み、私達の内側を養う時です。自然のリズムに身をまかせ、気を蓄えて、春の頃に現れ始める生命力を秘めている真気を集め、内的な力を養っていきましょう。
冬は、私たちが休息し、春に向けて核のエネルギーを高め養うことのできる内部深くに、目を向けるよう仕向けてくれます。
身体をあたたかく保つことは大切です。
根菜や穀物、温かいスープなど、からだをあたためてくれる滋養ある食べ物をとるようにしましょう。
夜は早目に床に着き、朝は太陽が空へ昇った後に起床しましょう。
冬の朝、太陽の光の中で、エクササイズするのもとてもよいです。
ただし、冬は汗をかかぬよう運動のし過ぎのないように。
静かに座し、瞑想をすることも冬に氣を養うのにとてもよいです。
夜、休む前に静かに座り、心を落ち着かせ、呼吸を調えて内的な気を養いましょう。。
Pure light is all colors
純粋な光はすべての色
ゆえになんの色もない
一つなるものが散り散りになって
はじめて色があらわれる
純粋な太陽の光が降りそそぐのを見ると、そのあまりにまぶしく純粋な輝きに、
なんの色も形も見分けることができません。
でも光がトンボの薄い羽にあたったり、霧雨をてらしだしたり、肌をてらしたりすると、
光は屈折して何万もの細かい虹になります。
世界が色であふれているのは、あらゆるものの表面なり質感が、
光を無数の重なり合う線へと屈折させるからです。
同じことがタオにも言えます。
純粋なタオは、すべてを宿しています。
したがって、なにも見えません。
純粋な光がすべての色をもちながら、なんの色も見せないように、
すべての存在は、タオのなかにかくれ、なんの区別もありません。
タオはこの世界に入ってはじめて、無数のものに分かれます。
すべてのものが存在するのは、タオのおかげだと言います。
でも本当は、すべてのものは偉大なるタオの屈折でしかないのです。
色のある光をまぜあわせると、また純粋なまぶしい光にもどります。
だから、タオの道をゆく者はいつも「還る」という言葉を口にするのです。
人生のあらゆる分野を統合し、あらゆる区別を一つに統合します。
一つになったら、そこに差異はありえません。
意識が真のタオにもどると、輝かしさがあるだけで、すべての色は消え去ります。
~Deng Ming Dao
365 TAO
ISBN-10: 0062502239
Universal Energy Pattern
∞宇宙は時間と空間から成る∞
タオの人たちは宇宙のエナジーは12のユニークな動きと育成、満ち引きのある波のような干潮のサイクルとなっていて、この氣の移り変わりは宇宙の法則として存在するということを発見しました。このシンボルを「十二消息掛」と呼び、英語では12 tidal hexagramsと呼びます。
途切れることのないエナジーの変化
朝から夜へ 一日のサイクル
冬から春へ 季節の移り変わり
幼年期から老年期への移行。。
これらのシンボル~自然宇宙のエナジーのサイクル~の知恵を、人生を調和を持って暮らすために活用できます。
まだ宇宙との繋がりが濃かった子供の頃の氣の状態。。
大人になるにつれて陰に傾く私たちの氣の身体。。
大人になってからも氣の状態を若返らせることができるよ♪
とタオの人たちは教えてくれています。
純陽から生まれ純陰に至りて死ぬ。気の観点での一生は、生まれたときの純陽の氣の状態から純陰~陰が極まると死に至ると考えます。
人間は、本源的な生命エネルギーから誕生したばかりの生き生きとした状態にもう一度近づくことができるのです。生まれてくる元となった純粋なエネルギーの状態に回帰していくのです。そしてその結果、未病を防ぎ、(病気を癒し)健康を促し、長寿を全うすることができるようになるのです。そして、通常「陽」から「陰」にしか流れない人間の「気」の移り変わりをリバース、逆向きにコントロールし、タオヨガで生命を養う=「陽の氣」を増やして純陽の存在にもう一度戻していく。それが、タオヨガの心身の修養であり、純陽の存在に近づくことが、心の悟りを開き聖なる自己に開いていくこと、仙人(=聖なる自己)になっていくことなのです。
古代タオの人たちは、一日を12からなる時間に分けていました。
☟12の氣時間。それぞれの時間は12支と経絡に対応します。
それぞれの時間帯に対応する経絡は、その時間に活発になります。(例:朝9時~11時には、脾経に気が集中します。)
1.子 23:00~00:59 胆嚢(胆経)
2.丑 01:00~02:59 肝臓 (肝経)
3.寅03:00~4:59 肺(肺経)
4.卯05:00~06:59 大腸(大腸経)
5.辰07:00~08:59 胃(胃経)
6.巳09:00~10:59 脾(脾経)
7.牛11:00~12:59 心臓(心経)
8.未13:00~14:59 小腸(小腸経)
9.申15:00~16:59 膀胱(膀胱経)
10.酉17:00~18:59 腎臓(腎経)
11.戌19:00~20:59 心包(心包経)
12.亥21:00~22:59 三焦(三焦経)
そして、一年も12の月から成っている。ここにもこの宇宙の法則との関わりが伺えます。
そしてタオヨガの練修に適した時間、例えば夜の23時~1時というのは、陽が生じる時間帯です。この時間帯に東を向いて練修するというのは、陽の氣を育てるという側面において効果的とされます。
この自然のリズムとともに、タオヨガの修練を通して
私たちの内に陽の氣が育っていきます。
この氣のことを、癒しのエナジーまたは光と呼ぶことができます。
内に光が育つと外界の自然宇宙のサイクルと同調していきます。
この自然界のサイクルに沿った暮らしと修練を通して、私たちの内に陽の氣~光が育つ。
タオヨガの修練が深まると、だんだんと氣の身体が育ち、自然界のエネルギーと同調しやすい体質に変化していきます。
夜の23時~1時は、陽が育っていく時。この時に、「ヨウキ」と呼ばれる
宇宙を包む虚空の領域からやってくる、最もタオに近い純粋なエナジーが人間界に近ずいてきます。
この時間帯になると、タオヨガプラクティショナーは自身の氣の身体がこのエナジーに反応して、活性化するのがわかる場合があると言います。
この時に、心を落ち着かせ、「ヨウキ」と波長を合わせることにより、深い瞑想状態に誘われ心身を浄化することが可能となります。
タオヨガアーツは、この光の波に乗っていくための術です。
それは自然宇宙のサイクルと調和を図るための心身作り。
修練が進むと天地に響く、心と身体、そのような体質へと変容が促されていきます。
内の光と外の光(自然宇宙のサイクル)を調和させて
内外の光が融合されていく。
私たちの内の気を養い
育てることにより、
陽の氣=光が生じていきます。
この氣は邪気と呼ばれる私たちの内に潜む淀んだ気やネガティブな要素を変容する性質のエナジーです。
Tao ~ the Great Natural Way
タオ~偉大なる自然の道
タオ、それは宇宙の微細エネルギー
無限の空(くう)と完全なる無から生まれた
宇宙に存在する無数の物質を、永遠に、完全なる形で生み続ける
タオ、それは不可解で未知なるものであるが、
すべての存在するものたちにとっての根幹であり、創造主である
形なきゆえに、すべてのものを完璧に創りあげる
明りなきゆえに、すべての光と調和する
不偏なるゆえに、すべてのものを穏やかな全体性へと結合させ統合させる
穏やかなる静けさをたたえ、永遠に現在の時に存在する
と同時に、完全に忘我の中に隠れてしまうのだ
どこから現れたのか知る由もない
私が知っているのは、天と地の神聖さが生まれるずっと前からあったということだけ
~老子
TaoYoga Arts ~
energy cultivation
空になれ 心を平安の中で休ませよ
源へ還る・・静寂の中へ・・
自然に沿った流れへと続け!
~老子~
*タオヨガとは?
タオヨガは、中国の聖山でタオイスト(道家)の方々によって修練されてきた、何千年もの昔から伝わる古代のヨギック・プラクティスです。
タオヨガの練習は、ダイナミックなストレッチ、流れるような動き、呼吸法、瞑想法などを含み、治癒と健康、内的なバランスと調和をもたらします。
タオヨガの練習の最初の目標は、内的な調和とバランスの状態に達することです。
このように考えられます、、
練習 (プラクティス)= 内的な調和
いったん内的な調和の状態に達すると、エネルギー(気)の流れがよりなめらかになります、、
内的な調和= なめらかな気の流れ
気の流れがなめらかになってくると、より生き生きと生命力に溢れ、幸福感が増してきます、、
なめらかな気の流れ= 生き生きと健康+幸福感
タオヨガの練習の経過として次のように述べることができます。
練習= 内的調和= なめらかな気の流れ = 生き生きと健康
*タオヨガの考える健康
タオヨガの主な修練の要点として、「気」を高めバランスさせることがあります。
気とは、すべての生命に浸透し、滋養を与える宇宙的生命力です。
私たちの気が調和された状態にある時、より健康的にバイタリティーに溢れ、内的な調和と幸福感が増します。
気に不調和が生じると、病気や感情的なアンバランスそして疲労が起こります。
*丹田を開発することがなぜ健康につながるのか
丹田には、二つの側面があります。
一つは、からだの中心としての側面。武道等で言う「ハラからの動き」は、このからだの中心としての丹田を指します。
もう一つは、エネルギー的な丹田です。こちらの側面としての丹田は、「気の貯蔵庫」と考えることができます。木の根っこや、小川の流れの元となる泉のように、私たちの身体生命を養い滋養を与える気の源です。
この気の貯蔵庫としての丹田では、気を蓄え、変容することができます。
しかし、現代の多くの方のエネルギー的な丹田は、眠った状態にありその機能を果たさずにいます。
わたしたちは、丹田を目覚めさせることによってより健康的に、生命力を輝かせることができます。
*丹田の養い方
タオヨガの練習で丹田を養い目覚めさせるためには、まず、意識を丹田に集めることをします。太陽の光が、優しくお花に注がれるように・・ゆっくりと丹田を心の眼で見ていきます。そしてこの部分に、あたたかく微笑むように・・意守していきます。 (意守とは、意識を集めることです。)
TaoYoga Arts ~ 丹田を養うための大切なポイント~
練習時は・・
1.優しく慈愛の心構えを持つ
2.満腹時や空腹時、疲れているときや感情的な時は、練習を控える。
3.綺麗な部屋か自然の中でする。
4.スパイシーな刺激物は、食べない。
5.凍ったものや冷たい食べ物、飲み物は避ける。
6.スープや温野菜などのからだを温める食べ物を摂るようにする。
7.お白湯やお茶を飲むようにする。(湯飲みにクコの実をひとつかみ入れてお湯を 注ぐだけで、丹田を養う飲み物が簡単にできます)
8.女性の月経中は、丹田のエクササイズはお休みすること。
*月経中は、丹田に意守しない方がよいです。タオヨガの練習では、女性のためのユニークで特別な練習法があり、月経中の女性のための練習法もあります。
Taoist Self Cultivation
follow the unstained purity of natural life….
タオヨガを通して自己修養を行う目的、それはエゴからから自由になり、曇りのない、無垢でありのままの人生を生きることです。
人生におけるタオの法則タオは常に私たちの日常生活に息づいています。
エゴの分離は自分自身の力で実現することができます。
タオを学ぶ過程で、エゴから自由になることが、自己修養で起こる浄化のプロセスの出発点となります。
自己修養の最終目的は、限定されたエナジーの放出から、限りのない真のエナジーの放出へと変容を遂げることです。
限りのないエナジーとは、宇宙に存在する永遠のエナジーです。
スピリチュアルの開拓とは、アートであり、生命の科学です。
スピリチュアルの開拓とは、シンプルな原則に基づいています。
自分自身の力でやりなさい。自分自身でありなさい。
人生はさまざまなエナジーによってサポートされています。エナジーは私たちが食べる物から生まれるとともに、物理的かつ神秘的な宇宙環境から生まれます。エナジーがこの自然界の働きに従うと、人間の体やその他の生きとし生けるものから万物へと循環し続けます。私たちの体の外側には宇宙の外的エナジーがあり、私たちの体内に生じるエナジーは内的エナジーと呼ばれています。私たちは外的エナジーである宇宙エナジーをコントロールすることはできませんが、自然界のあり方に従うことで、宇宙エナジーと調和して生きることができます。
一方、私たちの体内にある内的エナジーは、ある程度まで自分で引き出すことができます。私たちの内的エナジーは肉体のエナジー、感情のエナジー、精神のエナジー、スピリチュアルのエナジーに分かれます。これらのエナジーは本質的にはひとつですが、私たちの生きるこの世界では、人生のさまざまな局面に働きかけ、複数の働きをします。それぞれの人の気質によって、これらのエナジーはポジティブで強く創造力のあるものとなり、かたやネガティブで散漫になります。
感情には私たちの生命エナジーが反映します。感情は心身のエナジーと密接に関係しています。
気分を左右する微妙な影響力に気がつかずにいると、感情に左右されやすくなります。そして感情に完全に自身を同化させてしまうと、感情は人生におけるひとつの要素以上のものになります。結果として、エナジー・システムが生んだ感情が、その人自身を形作ることになります。
感情的な生活から抜け出すことができるということに気がつかずにいると、健全な感情表現ができないと思い込んだり、感情的なアップダウンを繰り返して苦しむことになります。いずれにおいても、通常は挫折を繰り返します。
内的エナジーに意識を向けて導くことで、感情に対してポジティブに取り組むことができます。感情の枠組みを外すことで、エナジーに意識を向けて適切に導くことができます。タオヨガのプラクティスと瞑想をすることで、内的エナジーを途切れることなく循環させることができるようになり、結果として、心が穏やかになり、深いレベルで感情に変化が生じ、人生が変わります。心が平和に満ちすっきりすると、ほとんどの場合、とりたてて理由がなく感情的になることに気づくことができます。感情のバランスは、ほとんど重要ではなかったり、時にまったく重要ではないことで崩れます。感情の高まりを正当化するために、ささいな衝突を無意識のうちに肥大化してドラマを作り、深刻な問題にまで発展させてしまうのです。
感情には心身のエナジーが反映されるため、静かな心で冷静に自らの感情を観察すると良いでしょう。バランスの取れたエナジーがあると、適切で調和の取れた感情表現をすることができます。
人間の健全な感情表現には、自己修養となる2つの主要な要素があります。
それは自制心と自尊心です。
この2つの特性は安らぎから生まれます。
安らぎを得ると、自身の内側にある穏やかな幸福感に気づくことができ、外的環境から完全に自由になります。
自制心と自尊心があれば、私たちは自身や他人だけでなく、すべての生き物に対する罪を自覚したり、感じたりすることができます。
自制心と自尊心は、私たちが生まれながらに持つ本質です。絶えず養い、実生活や周囲の影響から遮断しなければなりません。
~倪化清師
Harmony with Tao.....
タオと調和し
空は澄んで広く
地は堅く満ち足り
あらゆる生きものは調和をもって共に栄える
返りゆくのがタオの動き
したがうのがタオの道
タオと調和する者は、生まれたての赤子のよう
柔軟で、活気にあふれ、完全に調和している......
~老子